「真夜中のカーボーイ」「暴走機関車」から「ナショナル・トレジャー」まで

エネミー・オブ・アメリカ (1998) : Enemy of the State

プライバシーを知らぬ間に侵害され追われる身となったひとりの男の苦闘を措くサスペンス。監督はトニー・スコット。脚本はデイヴィッド・マルコーニ。撮影はダン・ミンデル。音楽はトレバー・ラビン、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。美術はベンジャミン・フェルナンデス。衣裳はマーリン・スチュワート。

監督:トニー・スコット
出演:ウィル・スミス、ジーン・ハックマン、ジョン・ヴォイト、レジーナ・キング、リサ・ボネット、ガブリエル・バーン、ローレン・ディーン、シェイク・ビジー

エネミー・オブ・アメリカ (1998)のあらすじ

合衆国政府機関の陰謀に巻き込まれた男―。逃げるか?闘うか? 妻子と幸せな生活をおくる弁護士ディーン(ウィル・スミス)はある日、本人も気づかないままに暗殺事件の証拠を手にしてしまう。事件の首謀者は、NSA<国家安全保障局>の行政官レイノルズ(ジョン・ボイト)。NSAは最新鋭のテクノロジーを駆使した隠蔽工作を開始し、ディーンを証拠と共に抹殺しようとする。

エネミー・オブ・アメリカ (1998)のストーリー

現代のアメリカ。政界ではテロ対策を名目に国家諜報機関による監視権限強化が取り沙汰されている。下院の有力議員フィル・ハマーズリー(ジェイソン・ロバーズ)は、法案は一般市民のプライバシーを過度に侵害するものになるとして強固に反対していた。国家安全保障局(NSA)副長官トーマス・レイノルズ(ジョン・ヴォイト)は自身に忠実な部下に命じて、ハマーズリーを心臓発作による自動車事故に見せかけて暗殺する。警察はNSAの目論見通りに事故死と判断するが、現場には生物学者ダニエル・ザビッツが仕掛けた野鳥観察用のカメラがあり、工作の一部始終が撮られていた。工作の証拠が残ってしまったことに気づいたレイノルズは、極秘演習だと嘘を付き、最新鋭テクノロジーで電話盗聴やハッキングを得意とするNSAの特別監視部隊を動かしてテープの行方を追う。自宅アパートでテープを観て暗殺事件に気づいたザビッツは、これを旧知のジャーナリストに連絡すると共に、保険としてビデオ動画をゲームカセットにバックアップする。工作員がアパートに迫る中、ザビッツは街中へ逃亡する。
一方、しがない労務弁護士ロバート・クレイトン・ディーン(ウィル・スミス)は、表向きはレストラン経営者のイタリア・マフィアのボスのポーリー・ピンテロと係争中であった。ディーンは謎の男「ブリル」と組んでおり、彼から提供されたビデオテープを証拠にピンテロを追い詰めていた。その帰路、買い物中のディーンは偶然に逃走中の旧友ザビッツと出くわす。ザビッツは咄嗟に例のゲームカセットをディーンの買い物袋に忍ばせる。そのままザビッツは逃走するが無理な逃走で車に轢かれて死亡してしまう。
NSAはザビッツのビデオの行方を捜索し、ハッキングした一般店舗の監視カメラの映像からディーンに渡ったことを把握し、彼らはディーン邸に盗聴器や盗撮器、発信器を設置する。そして、様々な方法でディーンについてのにせ情報を流して、ディーンの社会的信用を奪ってしまうのだった。孤立無援のディーンはブリル(ジーン・ハックマン)との接触に成功し、ブリルから、敵はNSAだと伝えられるのだった。

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